いまのネット界のカオス、原因を喝破していた人が2千年前にいた
どうも、浅井です。
セミリタイアしたいなあ、と考え始めてから毎日のようにセミリタイアブログ界隈を徘徊しています。同志がいるのは心強くてうれしいものですね。自分だけじゃないって思える。ありがとう、仲間たち!
かつて、情報はもっぱらテレビや新聞でしか得られないものでした。新聞やテレビって、自分が知りたくない情報もいやでも入ってくるんですよね。たとえばスポーツの結果が知りたくても、新聞の一面はたいてい政治や経済だし、テレビも一般ニュースが終わらないとスポーツニュースが始まらない。だから、良くも悪くも様々な情報が目に飛び込んできていたんです。
でもインターネットが普及してからは自分の興味がある分野だけを選んで入手することができるようになりました。浅井がAbemaTVで見るのも将棋と麻雀のチャンネルだけですからね~。
これでいいのか。
う~ん。いいことばかりじゃないのかもしれません。
2年前、CNNの調査でこんな結果が出ました。
「トランプ支持者の54%は、オバマ大統領(当時)がイスラム教徒だと信じている」
もちろん、オバマさんはキリスト教徒です。就任する際も聖書に手を置いて宣誓しています。ちなみに聖書はリンカーン大統領とキング牧師が使った2つだそうです。当然このニュースは何度も流れているし、調べればすぐにわかることです。しかも2期務めてますからね。宣誓も2度やってるんですよ。
でも、トランプ氏が敵陣営のオバマさんの出生を疑問視する発言をツイッターで繰り返した結果、こんな簡単なウソを信じてしまうようになるんですね。
おそらくトランプ支持者たちのツイッターのタイムラインは、オバマさんを敵視する情報で埋め尽くされているんでしょう。そこに、自分たちにとって都合の悪い事実は流れてきません。
こうした人間の本質をしっかりと見抜いていた人が、2000年以上前にいました。
紀元前ローマのユリウス・カエサルです。
そう、「ブルータス、お前もか」の名言で知られるあの人です。
知ってますよね、この言葉。世界史を勉強するときに「ブルータス、お前モカなら俺キリマンジャロ」ってギャグをみんな言ってましたよね。えっ、言ってない?
じゃあ、明智光秀が発したとされる「敵は、ほんの蛆に蟻(本能寺にあり)!」は?
それもない? 失礼しました。
話を元に戻すと、カエサルはこう言ったとされています。
「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人たちは、見たいと欲する現実しか見ていない」
これって、今のネット界の問題そのものじゃないですか!
自分の意に沿った情報しか信じず、都合の悪い事実からは目を背けるので、フェイクニュースがどんどん出回って拡散します。たとえ事実を指摘した記事があっても目に入りません。
テクノロジーがどんなに進化しても、人間の本質って今も2000年前もそう変わらないんですね。
むしろネットが普及したことによって、この習性がよりむき出しになった気がします。世界の分断が進んでいる一因かもしれません。
個人的には、見たくない現実もちゃんと直視しないと、いつか痛い目に遭うと思うんだよなあ。
セミリタイアに向けて少しずつ投資の勉強も始めていますが、「こうしたら絶対儲かる!」なんて話は要注意ですね。投資に限らず、幅広く情報を集めて客観的な目で見るようにしなきゃ。
では、また!