アフリカの本、おすすめの3冊を選んでみた
どうも、浅井です。
いきなりですが、みなさんにとってアフリカってどんなイメージですか?
いやあ、遠い場所ですよね。
心理的には地球の裏側にある南米よりも遠い。
ブラジルやアルゼンチンにはどこか親近感ありますからね。
みんなサッカーやサンバ、タンゴなんか知ってるし。
一方のアフリカは具体的なイメージを思い浮かべるのがなかなか難しい。
実は、浅井はアフリカに行ったことあります。
それも5回。
日本人の中ではアフリカ中級者クラスと言えるかもしれません。
アフリカって、行くときには心構えが必要だけど、ワクワク感もあるんですよ。
また近いうちに行ってみたいな、と思ってます。
なぜアフリカの話を始めたかというと、最近アフリカ関連の本を読んだから。
「バッタを倒しにアフリカへ」(前野ウルド浩太郎著)
昆虫博士の著者が、バッタ研究のためにモーリタニアで悪戦苦闘する様子を面白おかしく書いています。
バッタとイナゴの違いなど昆虫そのものの話も興味深いけど、浅井にとってはアフリカの人たちの立ち居振る舞いが楽しめましたね。
離婚した翌日には妻がほしいとわめきはじめ、1週間後には電撃結婚した運転手の話とか。
バッタの採取を頼むと1匹しか採ってないのに10匹採ったと言いはじめ、挙句の果てに採ってないのに採ったと言い張る子どもたちとか。
このようにロクでもない連中がやたら多いけれど、なかには尊敬できる立派な人もいる。
途上国あるあるです。
役に立つエピソードとしては、バッタ研究所の所長さんが出したクイズがありますね。
「電線に小鳥が5羽止まっています。銃には弾が3発。さあ、何羽仕留められますか?」
みなさんも、ぜひ考えてみてください。
続いてアフリカ関連の名著といえば、これ。
1965年にアフリカの小国ルワンダの中央銀行総裁に着任した日本人の話です。
当時ほとんどの人が名前も知らないようなアフリカの貧国で6年間も総裁を勤めた日本人がいたことだけで驚きですね。
本人も冒頭で「聞いたこともないルワンダの中央銀行にゆかないかという話を、国際通貨基金からはじめて受けたのは・・・」と書いています。
仕事も憂鬱なことが多く「ルワンダはそれ自体外国にとってなに一つ魅力はなく、ただ各国の国際政治上の理由から関心をもたれ、援助されているのである」というような国での任務。
当時の首都キガリは人口1万人程度だったそうで、60年代にそこに6年間暮らしただけでもすごいですね。
床はカーペットもなく、セメントのまま。
誰もがぼったくることばかりを考えている。
なにより「一番びっくりしたのは、ルワンダ中央銀行の金庫に、銀行券のストックが足りないことであった」とは、さすがアフリカ。
でも、そんな国でも著者の努力もあって少しずつ発展していく様子が分かり、興味深く読めます。
3冊目はこれ。
無政府状態が続くアフリカ東北部のソマリア共和国内に、十数年も平和を維持する独立国がある。
そんな話があるけど、本当だろうか。
「結局、自分の目で見てみないとわからない」
国際社会では全く国として認められていない、「謎の国家」を著者が訪れます。
まずもって、ビザはどこで取得できるのか。いったいどうやって行けばいいのか。
そこから話が始まるので、入っていきやすいですね。
その後も「北斗の拳を知らずしてラピュタは語れない」「謎の源氏国家ガルムドゥッグ」など分かりやすくこの地の混乱ぶりを伝えています。
ユーモアを交えた迫真のルポで、どんどん読み進められます。
どれか1冊でも手に取ってみてはいかがでしょう。
アフリカがちょっと身近になると思いますよ。
では、また!