ライバルに薬物を混入したカヌーの鈴木康大選手、最後は救われた
どうも、浅井です。
アラフィフって、難しいお年ごろですよね。
過去を振り返ると、いやもう、いろいろありました。
後悔することもあります。
ああ、あの時あの子にアタックしてればなあ・・・とか。
「アタック」って古すぎじゃね?
自分で書いてて驚きました。
浅井はほとんど後悔しない人生を歩んできたつもりですが、すべてが思うようになったわけじゃありませんね。
後ろでなく、前を見つめてもこれまた長い。
健康でいたら、まだ何十年も先があります。
だからそう簡単にはセミリタイアできないんですよ。
もし5年後に死ぬとか分かっていたら、すぐに仕事やめて遊びまくるんですが。
ところで、スポーツ界では衝撃的な事件が起きています。
カヌーの鈴木康大選手が、五輪代表を争うライバル小松正治選手のドリンクに禁止薬物を混入。小松選手はドーピング違反で資格停止となったのですが、その後、鈴木選手の「犯行」が発覚したというものです。
報道によると、鈴木選手はこのほかにもパドルを盗んだりパスポートを隠したりするなどの妨害行為をしていたそうで、卑劣としか言いようがありません。
結局、鈴木選手は8年間の資格停止となり、32歳の彼の選手生命は絶たれました。
今後はおそらく除名処分となり、カヌー界から追放されるでしょう。
そして、一生言われ続ける。
「あいつは卑怯な男だ」って。
当然だと思います。
ただ。
鈴木選手は良心の呵責に耐えかね、連盟に電話で「自白」したそうです。
「私自身、大変弱い人間でした。無実の小松正治をこのままにしておけない」と。
彼の心の葛藤と苦しみを想像します。
おそらく、ずっと眠れない夜が続いたんではないでしょうか。
だから、自ら進んで罪を明かしたことで、鈴木選手は救われたと思うんですよ。
もし、これで彼が五輪代表となり、たとえメダルを取ったとしても、彼に心からの笑顔はなかったでしょう。
祝福を受けても喜べない。
表面上は笑顔を作っても、心の中でもがき苦しむ日々が続く。
小松選手と会っても、顔をまともに見ることさえできない。
世の中には、悪事を働いても全く平気で良心のかけらもないタイプの人間も存在します。
だけど、鈴木選手はそうではなかった。
良心の呵責に苦しんだ。
そして最後の最後に、自分の心と向き合った。
浅井は半世紀近く生きてきて、人間って誰しも過ちを犯すもんだと考えるようになってきたんですよね。
自分も含めて、聖人君子なんていない。
人間ってそんなもん。
だから、過ちを犯した人もちゃんと反省して罪をつぐなったら赦されるべきだと思うんです。
鈴木選手は、おそらくこれからの人生の方がずっと長い。
この先、何十年も人知れず苦しみ続ける日々を過ごすよりは、今ちゃんと罰を受け入れたほうがいい。
彼は正しい選択をしたんだと思います。
きっと周りには支えてくれる人もいるでしょう。
何年かのち、鈴木選手がどんな人生を歩んでいるかに、とても興味があります。
では、また!