右往左往…浅井四郎の日記

セミリタイアを目指す40代会社員の日記です。仕事や資産形成、趣味などあれこれ考えます。

地方が活性化しないのには、根本的な理由がある

どうも、浅井です。

寒すぎて体がなかなか動きません。

すぐに布団に入って丸くなっちゃいますね。ぬくぬく、サイコー。

でもこれじゃいかんと思って、なるべく外を出歩くように心がけてはいます。

散歩の楽しみの一つは、面白そうな店を見つけること。

東京の銀座や新橋あたりには、各地方のアンテナショップがいっぱい出ていますよね。

あまり買い物はしないのですが、ご当地の特産品や食べ物などを見て回るだけでも結構楽しいです。

観光案内のパンフレットも置いてあって、眺めているとちょっと旅行に行きたくなりますよね。

鈍行列車に乗って窓際の席に座り、ひなたぼっこしながらコトコトと進む列車の音を聞く。

おなかがすいたら駅弁を広げて・・・。

妄想するのはお手軽な楽しみです。

早く仕事やめてぇ~。

先日もある地方のアンテナショップにふらりと入ったのですが、たまたま客が浅井1人だったんですよ。

そこで地方案内のパンフレットを読んでいたら、声をかけられたんです。

「移住とか、お考えではないですか?」

そうか。

移住者の勧誘も地方のアンテナショップの業務の一つなのかもしれません。

人口流出が進んで、どの地方も過疎化は深刻な問題です。

置いてあるパンフレットでも「子どもを育てやすい街!」とか「こんな仕事もあります!」とか必死にアピールしています。

どうにかして人を呼び寄せたいという姿勢がひしひしと伝わってきますね。

セミリタイア界隈のなかにも、仕事をやめたら騒がしい都会を離れて地方に移住してみようかな、なんて考えの人も結構多いのではないでしょうか。

 

でも正直、地方に人がどんどん流入して活性化するのってかなり難しいと思います。

浅井は転勤族だから、いくつかの地方都市にそれぞれ数年ずつ住んだことがあります。

どこの自治体も移住者向けのいろんな施策を出して「この町の魅力をちゃんと伝えたい」とか言うんですよ。

でも、それ間違ってます。

ふつうの人たちにとって、移住することって人生の大きな決断です。

引っ越すだけでもお金と時間がかかるし、仕事も変わらないといけない可能性が高い。

子どもの教育も、生活環境もがらりと変わる。

だから、簡単には決められません。

ありとあらゆる方法で情報を集め、調べ尽くして決めるんです。

その結果、移住先として選ばれなかった地方は「魅力が伝わっていない」のではなく「魅力がない」んですね。

ここを勘違いしている地方自治体の方々が多いんじゃないでしょうか。

 

今の時代って、変化が激しいじゃないですか。

そこで生き残っていくには、いろんなことにチャレンジしないといけない。失敗しても次々と新しいアイデアに挑戦して、どんどん変わっていかないといけない。

変化を受け入れる土壌がないと、未来はない。そんな時代になってしまいました。

浅井はアメリカのシリコンバレーに行ったことあるけど、あそこはすごいですよ。

すでに街中を無人自動車が走ってます。

日本だったら事故の責任はどうするだとか、道交法の改正だとか、前例がないとか、議論ばかりでおそらく一向に実現しないでしょう。

でも、シリコンバレーは実験的な動きにすぐに対応して実現できてしまう。

そういう場所に、人は集まるんですね。

 

日本の地方都市に住むと分かりますが、その土地のエリート層の人たちというのは、たいてい県庁や県庁所在地の自治体に勤めています。あとは地銀だったり、地元のデパートだったり。彼らが地方の政財界を動かしているんですね。

で、多くは地元の国立大学を出ているんですよ。

大学が同じだから、大学じゃなく出身高校で学閥が分かれていたりする。

つまり、彼らの多くはずっと地元に住み着いているわけです。

ところで、人間が変わるのに最も簡単な方法は、住む場所を変えることです。

アフリカに3年も住めば、カルチャーショックであっという間に人生観が変わるでしょう。

途上国ではなくアメリカやヨーロッパに暮らしたとしても大きく価値観が変わります。

そうじゃなくても、地方から東京に行くだけでも違う。

住み慣れた場所を離れることって、チャレンジなんですよね。ちょっとした勇気が必要です。失敗する可能性もある。

でも、そんなチャレンジや失敗を通じて世の中にはいろんな人がいて、様々な文化や価値観あることを知る。

変わることの重要性を知る。

ところが、地方を動かしているエリート層の多くは「チャレンジしないこと」「変化しないこと」を選んだ人たちなんですよ。

ずっと地元だけで通じる価値観で生きてきた人たちです。

そんな人たちが地方を動かしているわけで、地方が変わるのって難しいことなんです。

だから、地方の多くは活性化することなく、残念ながらこのまま衰退していくと思いますね。

 

衰退していく場所で暮らしていくのって大変ですよ。

財政が厳しくなって、ゴミの回収は減っていくだろうし、水道料金は値上げされる。

図書館や公立病院の閉鎖といった問題も出てくるでしょう。

「不便でも構わない」という人もいますが、人間って豊かさや便利さを求めるものですからね。

やっぱり人口流出は止まらないでしょう。

「地方でセミリタイアしたい」と思っている人は、10年後、20年後にその地方がどうなっているかをちょっと考えた方がいいかもしれませんね。

浅井ですか?

セミリタイアしたら南国のビーチでのんびり暮らしたいなあ。非現実的?

では、また!

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