「たった一人の熱狂」…セミリタイアとは対極にある本
どうも、浅井です。
仕事したくないですよね。
世の中の多くの人ってそうじゃないですか?
日本人は違うのかな。
東南アジアなんかに行くと、チャキチャキ働いているのは女の人で、役に立たない男たちは道端でお酒飲んだり昼寝したり、さらには闘鶏やっちゃったりしてる。
そんな光景を見ると、人間って仕事なんかしないようにできてるんじゃないかなと思ったりもします。
仕事に熱狂し、仕事に生きる男です。
彼の著書「たった一人の熱狂」にたびたび出てくる言葉はこの2つ。
「圧倒的な努力」と「圧倒的な結果」。
22冊のミリオンセラーを送り出し、担当した作家に次々と賞を取らせ、中上健次や秋元康、堀江貴文、藤田晋といった面々とまさに命を削って付き合ってきた生き様は、それこそ「圧倒的」です。
五木寛之さんに25通の手紙を書き続けたり、石原慎太郎さんの「太陽の季節」と「処刑の部屋」を本人の目の前で全文暗誦しようとしたり。
絶対にマネできないけど、そのすごさは分かります。
浅井もかつてはバリバリの企業戦士でしたからね。
どの業界にも、突き抜けたスゴイ人っているんですよ。
命を張って真剣に向き合わないと辿りつかない場所があるってことも、そこからの眺めは辿りついた人にしか見えないってことも分かります。
面白い仕事って、真剣に取り組んだら本当に楽しいですからね。わくわくしてアドレナリンがドバッて出ます。
睡眠時間が削られようが、不健康な生活が続こうが、のめりこめます。
ただ、富士山の頂上にたどり着いたあともキリマンジャロを目指し、さらにはエベレストに挑む人ってそうはいません。
見城さんは言います。「この世には2種類の人間しかいない。圧倒的努力を続ける人と、途中で努力を放棄する人だ」。
それで言えば、浅井は途中で降りた人になりますね。富士山に登ったから、もういいやって。
堀江貴文さんも、見城さんと同じように仕事に生きる人です。
一言でいえばワーカホリック。
彼らには共通点があります。
子ども時代から親との関係がよくなかったことです。
だから、彼らの中では「家族のだんらん」とか「幸せな家庭」への評価が低いんですね。
見城さんは1年365日、夜は会食しているので家族での食事というのはなさそうです。
子どもがいないので「子どもの成長」が幸せの要素になることもない。
どうしても仕事が生きがいになるんですね。
でも多くの人にとっては、家族とまったり過ごす時間ってかなり幸せじゃないですか。
子どもの成長ぶりを見守るのも、何物にも代えがたい幸せですよね。
家族を何よりも優先する価値観があるのは当然なんです。
だから、見城さんやホリエモンの言うことをそのまま真に受ける必要はありません。
ただ、成功している人たちって、どこかにコンプレックスを抱えていて、でもそれを力に変えてのし上がっていくんですよ。その点ではホリエモンや見城さんを素直に尊敬しますね。
浅井はすでにアラフィフだし、熱狂から降りる人生を求め始めているので、ちょっと距離をとりながらこの本を読みました。
でも20代、30代の人なら手に取ってみる価値はあるんじゃないかな。
熱狂するって、確かに楽しいから。
では、また!